こんばんは!
China Style池村憲治です。
ピンインが読めるようになる、のと、
中国語が、話せるようになる、のとは、全く違います。
私の持論ですが、ピンインが、読めるようになることが、
中国語マスターにはまったく結びつかない、ということなんですね。
ピンイン、とは、中国語の振り仮名のローマ字を指します。
でも、これは、実は、表意文字である中国漢字に、無理やりつけたもの、
と、聞いたことがあります。
中国の国土はとても広いため、各地でさまざまな方言があります。
それも、日本の、東京弁、大阪弁、などの範疇には収まらないものです。
ま、日本でも、青森のおばあ様と、鹿児島の方では、
きっと、話も通じないでしょうけど…
しかし、中国の方言ともなれば、
それは、英語と、ドイツ語くらい違うものになってしまうんですね。
それではまずい、と、『ピンイン』をつけることにより、
中国の標準語『普通話』を全国にきちんと普及させようとしたんですね。
漢字は、音を表しませんので、漢字だけでは、各地で読み方が異なるんです。
ですので、中国のテレビ番組の多くは、字幕付きなんです。
音声も、字幕も、『中国標準語(普通話)』なんですね。
中国に渡った当初、それが、不思議で不思議で、たまりませんでした。
今のデジタル放送では、バリアフリー的に、字幕放送があり、
それを出すかどうかを選択できます。
しかし、私が、中国へ渡った当初の話です。
それも、選択うんぬん、ではなく、強制的に、字幕が出ているんです。
そこで、中国の友達にそれを聞くと、笑いながら、
上記のことを説明してくれた、というわけなんです。
その時に、改めて、日本との違い、を、肌で感じました。
さて、ピンインのお話です。
ピンインは、ですので、漢字の「ふりがな」に過ぎません。
それを勉強するよりも、中国語の発音をたくさん聞いて、
『聞こえたままに話す』ということが大切だと考えます。
『漢字→ピンイン→読む』よりも『漢字→読む』ほうがいいと思っております。
ピンインの読み方を間違えてしまえば、
全部間違えてしまう、ということになってしまいます。
それに、ピンインを意識するあまり、委縮してしまっては、本末転倒です。
もっと、のびのびと、気楽に、
中国語に触れていただければいいな、と思っております。