こんばんは。
China Style池村憲治です。
中国語には、中国語『らしい』スタイルがあるんですよね。
こうして、言葉を扱うようになってから、実感いたします。
まず、意識していただきたいことがあります。
『日本語をそのまま、中国語にしようとすると、無理が来ることがある』
ということです。
中国語は、日本語の語順に倣うようにはできてはいないのです。
中国語は、中国語で表現しやすいようになっているのです。
今日は、こういうことを表現したい、というフレーズがきました。
『私は彼にボールをぶつけられる』
これを、このまま中国語にしようとすると、
いわゆる「受け身」という表現を使う必要があります。
しかし、こういう使い方、表現を、
中国語では好まない傾向があるように感じます。
もちろん、そういう表現が存在する以上、
直訳することももちろん可能です。
中国語から日本語に訳すとき、「直訳」します?
それとも、日本語らしく「意訳」します?
日本語らしく翻訳する方が、当然、日本語っぽくなりますよね。
中国語でも同じなんです。
では、さっきのフレーズは、どうしましょう?
『彼が』と、主語を変えてしまうのです。
『彼が、私にボールをぶつけた』
これで、ぐっと、無理のない、自然な中国語になりましたとさ。