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『テレビについて考える その2』

さて、先日考えたテレビについて、
次は発展させて考えてみました。

どうしたら、テレビの威厳が、少しでも戻ってくるのか、について、です。

まず、大前提として、
・昔の視聴率と比べない
これが、必要。

前回も書きましたが、娯楽の王様=テレビ、
という時代は、過ぎ去りました。

娯楽が多様化している今、昔のデータと比べること自体が、無意味です。
さらには、
コマーシャルを飛ばすために、録画しながら「追っかけ再生」する人も、
増えていますよね。

そうなると、視聴率に反映されるわけがありません。

視聴率を気にするのなら、
・昔とのデータとの絶対値
ではなく
・他社との相対値
にするべきです。

さて、では、どうしたら、皆が見てくれるような番組になるのか…

至極当然のことを言います。
『面白いもの』をつくることです。

テレビについて考える その2

「?」マークで隠して、コマーシャルに入る、
なんて、愚の骨頂です。

これは、悪影響でしかないと思います。
もう、こんな手法には、辟易しているのです。

「続きはCMの後」
これも、もう、必要ないのではないでしょうか。

30分番組が、1時間番組になった途端、
番組のボリュームが薄まっただけの番組が、できあがってしまいます。

密度はそのままに、1時間にすること、
これが、条件だと思うのです。

安っぽい編集も、目に付きます。
安っぽい効果音、安っぽい笑い声…
我々は、もう、これが、本物の笑い声ではない、ということを
知ってしまっているのです。

深夜番組なんて、頭の4分がCMなんて、よくあるケースです。
あれも、また、辟易させられる要因ですね。

要点をまとめます。
しないこと、しか浮かんできませんが…
・「?」マークで隠して、CMに入る手法を止める
・続きはCMの後を止める
・番組の密度を薄めない
・安っぽい編集を止める

本当に面白いものならば、視聴者はついてきます。

では、どうすれば、面白いものができあがるのか。
安い制作費用で、良いものができあがるのか…

なぜ、「水曜どうでしょう」が、あそこまでヒットしたのかを考えると、
どうしたらいいのか、が、見えてくるはずです。

ディレクターさんが、「この番組おもしれー」と、
編集をしていたらしいのです。

作り手が、「面白い」と思うものは、見る手も
そう感じることが増えると思うのです。
もちろん、全てに当てはまる、というわけではありませんが…

別の旅番組・ロケ番組など見ていると、
「これでもか」というくらい、スタッフがいますよね。
あれ、必要なのでしょうか。

一番かかる費用は、人件費、です。
ここを、削っていけないでしょうか。

さ、では、どういった番組が、良いのでしょうか。
私の趣味ですので、意見が偏ることは、
先に謝っておきます。

・見ていて為になること
・感動があること

歴史をモチーフにした番組があります。
歴史歴史していなく、現代風にアレンジを施してあり、
見ているだけで勉強になる…

ある出演者が、海外にホームステイ的に行き、
現地の方と仲良くなり、料理を教えてもらう…

両者ともに、そこだけで完結しましょう。
そのVTRを見て、何人もの芸能人さんが、コメントをする、
というのは、不要です。

それがあると、間延びをしてしまい、面白くなくなります。

最後に、現代の視聴者は、目が肥えてきてる、ということを再認識してください。
「あ、これは、スポンサーだ」
「最初から、このお店に入ることは決まってたんだ」
なんてものは、簡単に看破されてしまいます。

それを乗り越えてこそ、本物が生まれるんですよね。